キリムNo.: KJ39284
産地: イラン、セネ、セミオールドキリムクッション(ウール/コットン)
寸法: 40x40cm
価格: 10,450円
イラン、セネは16~18世紀前半にかけペルシャを支配したサファーヴィー朝の時代から、宮廷や高級官僚の需要を受け、工房で織物を織り継いできました。
インドの花柄や唐草文様に影響を受けたセネの職人たちは、彼らの技術をまね、それ以上の細かさに近づこうと努力を重ねてきました。その伝統は子孫たちが引き受け、セネと言えば、細かい精緻な織物と言う印象です。
このキリムは現代の織り手により30年位前に織られたものです。
伝統的キリムの柄の細かさはさて置き、画面一杯を柄で埋め尽くすセネの伝統を懸命に織り上げています。大変な時間を費やし織られた現代のセネですが、残念な事に、昔と比べると糸が違います。
昔の織り手達は時間をかけ、自分の手の脂で羊の毛を一本の糸にしてきましたが、現代は、機械に油を指しながら、毛を糸にしていきます。人の手で撚られた糸は弾力があり、汚れることもありません。しかし、機械糸はその油が埃を吸ってしまい、使っている間に薄汚れた感じになります。
2.5x2m程の大きなキリムに織り込まれた一杯の柄は、見続けると仕事の大変さが感じられ、居心地の良いキリムとは言えませんでした。10年近く眺め続けた結果、クッションになりました。
太い縦糸に、横糸をビッシリ入れながらの柄付けは、可愛らしく、暖かさがあります。10枚ほど出来上がったクッションは、細かい柄付けのお陰で、どれもエレガントで、使い易く、どのような空間も優しい雰囲気にしてくれます。
樹=子孫繁栄、 鳥=幸せの予感、 水の流れ=生命を支える水がツ年に身近にありますようにとの願い、