キリムNo.: KJ18695
産地: コンヤ、草木染め、新作キリム
寸法: 232x162cm
価格: 308,000円
コンヤのニューウエーブと呼ばれたグループが活躍した1980年代、同じコンヤで織られた、手紡ぎ糸を使った草木染めのキリムです。当時、キリムが世界に認められ、多くの問屋さんが輸出向けキリム作りに試行錯誤を繰り返していた時代です。
現在、最大の輸出用キリムの生産地であるデニズリやカイセリでは、外国人のインテリア空間に馴染む色調のキリムを作り始めました。化学染料を使った安価なキリムは、あっと言う間にデニズリを最大のキリム輸出産地に育てました。
あくまでも先祖の伝統を踏襲したのが、ムットやヤヒヤリの生産者たちです。
ムットの、天然のウールに茜を使ったシンプルな星のデザインの伝統的キリムは、現在でも人気のアイテムです。伝統サイズの120x100cmほどの小さなキリムですが、落ち着いたナチュラルナな色調は、どのような空間でも使えます。
また、ヤヒヤリのキリムも、血のように濃い赤と重い藍または黒の伝統色を使いキリムらしい伝統柄で織られており、コーディネーターなどに人気があります。
コンヤが目指したのが、手紡ぎ糸を草木で染めるという、先祖伝来の技法を忠実に守ったキリム作りです。その色は先祖の色ではなく、インテリア空間に馴染み、現代空間に調和する現代的な色調です。
赤みの強い茶色は、日本でいえば弁柄(べんがら)色です。インディアン・レッドと呼ばれ昔から世界的に知られていた色です。それに合わされた藍色、クリームと天然のチャコールグレーがクラシックであり、モダンである空間を作ってくれます。
太く強く撚られた糸は、何年でも使い続けられます。キリムがしなやかになる頃には、今とは違った表情を楽しませてくれます。それが草木染めの底力です。
櫛=幸せな結婚を願う、水の流れ=生命を支える水が常に身近にありますようにとの願い