KJ12613

KJ12613、57ｘ91ｃｍ、ヴァン、クルド族、セミオールドキリムクッション（ウール／ウール）

キリムNo.： KJ12613

産地：ヴァン、クルド族、セミオールドキリムクッション（ウール／ウール）

寸法： 57ｘ91ｃｍ

価格： 38,500円

１９９４年に手に入れた、東トルコ、ヴァンのセミオールドキリムです。当時、グランドバザールや敷物専門街のアラスタバザールは、東トルコのヴァン、ハッカリやマラティアのクルド人たちの織物で溢れていました。彼らのキリムは、力強い大きな星や狼の口などのエスニック柄を藍、赤と白の色調で、太く強い糸で織っていました。
上質のウールが使われた独特な雰囲気のキリムは、アジアンテイストを好むお客様に好まれました。

トルコ最大の塩湖、ヴァン湖のほとりにある町には、強く丈夫に撚られた糸でしっかり織られたキリムが伝えられてきました。
トルコでは早くから他民族や他部族との交流が始まっており、キリムは部族としての特徴よりも、地域として発展してきた歴史的背景があります。

伝統のキリムには限りがあることを感じていたヴァン・クルドの問屋さんは、インテリア空間を念頭にソファ前に使える幅のあるキリムを織りました。彼はクルド族の伝統の藍、赤と白の色調でエスニックな大柄を織りながらも、その織りはクルド族で最も細かい織りを伝え継いでいるヴァン湖の南東のハッカリ・クルドの技術を取り入れました。

化学染料で染めた糸ですが、それぞれの色を出すのに苦心した様子が、置き場を変えると見せる色の変化から伺えます。

幅が約１ｍのランナーだったキリムは、どう言う訳か、輸送中に上部に色ジミが出来ていました。
おまけに縦糸が縮んでしまい、キクラゲのように波打っていました。
何をしても伸びない縦糸に、約２０年かかりクッションに作り替えることを決心しました。
しかし、クルドのキリムらしい大柄のデザインをカットするのは懸命に織ってくれた織り手に申し訳なく、大きなクッションとなりました。
落ち着いた存在感を見せるキリムは、クッションのみならず、床にもおしゃれです。

中材用の中袋も付けております。