KJ13081、129x84cm、コンヤ、アンティークキリム

商品, 逸品キリム

キリムNo.: KJ13081

産地: コンヤ、アンティークキリム

寸法: 129x84cm

価格: 297,000円

11~13世紀、セルジュク朝トルコの都であったコンヤは、常に宗教、文化,交易の重要な中心地であり、多くの織物の集積地でもありました。国の中心地には、多くの交易品を抱えた外国人が集まり、常に新しい情報や流行に溢れた町には、多くの人々が胸躍らせやってきました。遊牧民もその一人です。古い文化と歴史を持ったコンヤは、京都のような町です。

コンヤキリムと呼ばれるキリムは、コンヤ及びその周辺で織られたキリムのことです。
どこよりも多く人々が集まる町で、目にする新しい色や柄、そして技法などを貪欲に吸収した織り手たちは、それらをあっと言う間に自分のものとして、より良いキリム作りを目指したのです。

コンヤキリムの図案は多様で、画面は柄で埋め尽くされ、多色使いの明るい色調です。
アナトリアの中で最も構成が変化に富んだコンヤキリムが、何世紀にも渡り高い評価を受け、膨大な数が織り継がれてきことに、何の不思議もありません。

ワインレッドのように濃い赤色は、茜に黄、それに藍色を多めに掛け合わせ、より濃いみごとな赤を生み出しています。黒く見える色は天然の濃いウールに藍色を重ねたものです。染色技術に優れた織り手は、最上級のウールが見せる思い通りに染まったそれぞれの鮮明な色に気を良くし、一層やる気を起こしたようです。
使い継がれ擦れた色糸の下に見える縦糸は、どのキリムよりも強く固く撚られており、100年以上たった現在でもビクともせず、キリム全体を支えています。遠い昔の色は、今が旬と言いたげに深みを増し、アンティークだからこその輝きを放っています。

100年を経過したキリムは、これを使い継いだどの世代にも愛され、かわいがられました。修理糸を入れながら大事に使われたキリムは、無駄毛が無くなり芯だけになった糸が色糸のツヤをより引き出し、キリムの表情を一層深く価値あるものにしています。

世代を超えた共同作業が、キリムに本来の力以上の力を与えた結果、出来上がったアンティークキリムです。それぞれが感じる心が伝え継ぐ感動が、伝統文化としてキリムを成長させているのです。




眼=邪視除け、 狼の口=邪視除け、 足かせ=友愛、 ベレケット=豊穣


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