KJ33652、338x42cm、アダナ、ジジムアンティークジジム(ウール/ウール)

商品, 逸品キリム

キリムNo.: KJ33652

産地: アダナ、ジジムアンティークジジム(ウール/ウール)

寸法: 338x42cm

価格: 396,000円

KJ-33651の抹茶色の隣に剥がれていたジジム織りです。
織り方は、縦糸に対し横糸が見える平織りです。上等のウールを使い、縦糸にも横糸にも何回も撚りをかけ、細く強く丈夫にしています。

熟練した織り手は、幅42cmの織り機に、縦糸を7~8mの長さに掛けました。頭の中には、5枚に剥がれた大きなマルチカバーがありました。
孫娘の嫁入りの持参品として欠かせない大きな布は、テントの中の間仕切り、タペストリーや床敷きにも使えます。ハレの日や突然の旅人の来訪の日、歓迎を意味しもてなす場所には、華やかで最高の織物です。

細く固く作られた縦糸に、同じく強い横糸を入れながら織りを進めていきます。ジジム織りと呼ばれる技法が使われた柄部分は、横に入れられた赤糸の上に、柄になる色糸を一段ずつ入れながらデザインを織り込んでいく、根気を要する作業です。

織り手は、部族の伝統柄のみならず、知る限りの柄を長い布に織り込んでいるようです。
豊潤な土地がもたらす豊富な植物と素材に磨かれ鍛えられた織り手の感性や創造性は、好みに沿った柄も織り込むと言うアダナの土地柄も手伝って、目に映る好きなデザインを仲良く伝統柄と組み合わせて織り込んでいます。

床に敷かれた時期もあったジジムは、すっかり無駄毛が取れ、しなやかで良い肌触りです。
ジジム柄の間には、嫁ぐ娘が相手と固く結ばれます様との願いを込め結んだ「幸せの結び」が見えます。この織物に使われた上等の糸のツヤヤカさに驚ろかされます。

赤、抹茶、藍、抹茶と赤の5枚はぎだったジジム織りは、5枚の長い古布に分けられました。当方が手にしたのが赤、抹茶と藍の3枚です。それぞれが主役のランナーは、まるで日本の織物?と見間違えるほど、どれも落ち着いて優しく上品です。見ているだけで幸せな気持ちにさせてくれる古布です。



鳥=幸せの予感、 ドラゴン=豊かさをもたらす、 チェスト(箱)=子孫繁栄、エリベリンデ(腰に手を置く女性)=繁栄、多産、豊穣、 イヤリング=幸せな結婚を願う、
星=幸せへの願い、 羊の角=繁栄、力強さ、 花/種=子孫繁栄、 樹=不滅の繁栄、
水の流れ=生命を支える水が、常に身近にありますようにとの願い


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