キリムNo.: KJ33030
産地: コンヤ、アンティークキリムパッチワークランナー(ウール/ウール)
寸法: 160x38cm
価格: 63,800円
アンティークの茜色と小豆色にアクセントとして組み合わされたのは、絹地の上に絹糸で刺繍がなされているウズベキスタンの古布、スザーニです。ボーダーの小豆色部分は平織りの古布を、中心の茜色部分にはジャジム織りの古布を使いながら、織りの表情を楽しんでいる、中々の古布です。
14~20世紀、シルクロード貿易の中継地点であったウズベキスタンは、商業や手工業で栄えました。都市は、キャラバンラサイ(隊商宿)やバザールが賑わい、世界中から様々な商人や職人、兵士や宗教家たちが、それぞれの文化と交易品を運んできました。染織物、絹、金、銀、紙、陶器、香辛料などが西へ東へ、このシルクロードを通り運ばれました。
このような土地で生まれたスザーニは、薄い地に繊細な刺繍がなされた布です。タペストリー、間仕切り、カバー、服装の飾り、などに使われた装飾的要素の強い布で、素材は、絹地に絹糸、綿地に絹糸、綿地に綿糸など、地域や部族により少しずつ違っています。
トルクメンの問屋さんは、先祖から伝え継がれた草木染の枯れた茜色と小豆色のアンティーク布をパッチワークしました。上等のウールはそれだけでも表情がありますが、黒い絹の地布にピンクと黄色がアクセントのスザーニを合わせることにより、インテリア空間にエレガントでモダンな雰囲気を作れる古布を作りました。
中心の茜色は、強く撚りがかかった縦糸が表に出るジャジム織りに似た織り方で、褪色した部分、部分が、100年前の時間とつながっていることを見せています。
細く強く撚られている外側の小豆色は、トルコではポピュラーな縦糸と横糸が見える平織です。これも時間の流れを感じさせながら、織り手のしっかりした染色技術を見せてくれます。
出来上がったパッチワークランナーは、繊細な刺繍で大人っぽい雰囲気があるにも関わらず、かわいらしさも見せています。
タペストリー、テーブルランナー、廊下や玄関に、おしゃれで贅沢なランナーです。