KJTB0070、縦23x横33x幅14x持ち手17cm、トルコ、シャルキョイ、オールドキリムトートバッグ(コットン+ウール/ウール)

トートバッグ, 商品

キリムNo.: KJTB0070

産地: トルコ、シャルキョイ、オールドキリムトートバッグ(コットン+ウール/ウール)

寸法: 縦23x横33x幅14x持ち手17cm

価格: 13,200円

2月の声と共に白梅は満開です。短くカットされていた芝生にグリーン色が戻り始めました。春を探すとあちらこちらに。気持ちも心も軽やかになります。

春を待ちわびながら、遊牧民女性たちは冬の多くの時間を織り仕事に費やします。冬場、家畜たちも寒さのせいで運動量が落ちます。動きが少なくなり脂肪を蓄える家畜たちは、春先に刈る柔らかい毛を供給してくれます。
ちなみに、羊の毛は春と秋の年2回刈りますが、春から秋の運動量の多い時期に刈る秋の毛より、春の毛の方が柔らかく良質とされています。

家畜の活動量が落ちる冬場は、女性たちの日々の家事仕事も少なくなり、織りに集中できる時期となります。織り手は、春から夏、秋にかけ収集し乾燥させた植物を使い、染色を始めます。寒い時期でも、糸を染める作業は楽しいものです。

グリーンの葉から取り出せる黄土色に、インディゴを加えながらグリーン系の色を染め出した織り手です。上質の糸は、透明感のある柔らかいきれいな若草色になりました。人の手が生み出すこの世にないグリーンは、彼らにとって楽園や天国を意味する格調高い色です。濁りのない鮮明な色出しが出来る織り手の糸は、それだけで高い評価を得ました。

ヨーロッパ側トルコ、シャルキョイのキリムは、実用的な家具として使われたアナトリアキリムとは違い、東欧の高級官僚や支配階級の空間を彩る装飾品として伝えられてきました。緻密でエレガントなシャルキョイキリムは、その薄さと東欧の影響をたたえた独特の雰囲気で人気があります。

大きなサイズだったこのキリムには、豊かに実る赤い実に満足げな鳥たちが、楽しそうに春の大空を飛び交っているようなデザインが描かれていました。幾何学文様でありながら具象柄の様に表現する織り手の豊かな創造力と技術に、感心するばかりです。



鳥=幸せの予感、 眼=邪視除け

 


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