キリムNo.: KJ23558
産地: トルコ、シバス、アンティークキリム(ウール/ウール)
寸法: 79x49cm
ヤストク(枕)として織られたクッションのような袋だった左のKJ23557の裏側にあったキリムです。
左の精緻な技術とは違い、頑張った!といった懸命さが伝わる縞柄は、祖母から教わりながら織り上げた孫娘との共作でしょう。祖母から織ることの意味、コツや織る楽しさを教えられた孫娘は、嫁ぎ先ではキリム織りの戦力として、次の世代のために、大きなエネルギーを傾けたことでしょう。
19世紀末、ドイツで生まれた化学染料は、高価な染料であり、部族の実力者や高い染めの技術を身に着けた熟練した織り手のみが手に出来た染料です。
赤、青、緑の基本色から、紫、あずき、黄緑、オレンジなどの色を染めだしている織り手です。太陽を一心に浴びているように幸せな心境を、暖色系で表現しています。
祖母の指導を受けながら、立派にヤストク(枕)を織り上げた孫娘です。
100年前が想像できるキリムは、これから使われる方のお手元で、ムダ毛を取りながら、ツヤを増してゆきます。
水の流れ:生命を支える水が、常に身近にありますようにとの願い