キリム150cmにアップしたのは、大胆な仕事です。

Blog,News and Topics, キリム

PA029284PA029273

現代のインテリア空間に置かれることが、キリムを次世代に伝えることと考える問屋さんは、植物と化学染料を混ぜ合わせこの赤色を生み出しています。おや?と気になる独特な赤色です。

これは、最初に植物で染められた赤い糸を、化学染料の液でもう一度染め作った色です。植物と化学の掛け合わせは、光の変化で、下に隠れている茜色を引き出します。

化学染料が広まり始めたころの織手達は、アクセントとしてポイントにその色を使っています。植物が見せる深い色調は織り手の技術を表し、化学染料でしか出せない新しい色は、織手のセンスを見せるものでした。

現代の問屋さんの新たな発想に、驚いたり、喜んだり、眉をしかめたりしている織手達が見えます。

お楽しみください。


▲トップに戻る