久しぶりの逸品です

久しぶりの逸品です。
カルガモのいない今年のラ・ヴィータは、暑さのお陰でとても静かです。
いつも大声で元気一杯のアジアの観光客も、この蒸し暑さは耐え難いのか、サーッと記念写真を撮ると、どこかへ消えてゆきます。

「１２０ｃｍ前後」にアップした、暖かい色調のコンヤは、小さなランナーとペアです。あまりの緻密な織りのため、修理はギヴアップし、２枚に分けられました。

１９９７年以来、ストックの中で眠っていた、まるで春爛漫ようなキリムを、「１７０ｃｍ前後」にアップしました。今では、出合うことのない、光が見せる退色の技は、大いに得をした気分にさせてくれました。

「逸品」のキリムは、織り手と光が生み出した、不思議なキリムの表情をお見せしたく頑張りましたが、レンズを通してでは、難しかったです。撮影をしていた若者、「アッ！腹ペコ青虫を思い出した！」｢何？」｢母さんがいつも読んでくれた童話です。」気持ちも、心も温かくさせてくれるのがキリムです。